ダンス白州2005
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 フェスティバルの拠点、身体気象農場が開設20年を迎えた今年、白州町は合併により北杜市となりました。しかし行政の単位は大きな問題ではなく、あくまで今年も活用させていただく固有の田畑、現場こそが私達の焦点です。農場メンバーが通年耕作し、また夏の間スタッフとともに森に手を入れ、施設を作る。多彩なダンス・公演・ワークショップに、国内外の人々が参加する。その持続の波動は、具体的な土地、植物、生き物、風景に着実に影響をあたえてゆきます。たずさわる人間の想像=創造がもたらす工作性。その連鎖と反響の空間、個々の有機的なアクティビティこそが<ARTCAMP>の夏です。

 今回、南インドから招くクーリヤッタムのにない手達は、二千年の歴史を引きうけつつ表現の突端に立っています。──恋情・憤激・悲愴・驚愕・滑稽・恐怖・嫌悪・勇武、そして静止。9つの感情を一つにとどめることなく演じ分ける、心とからだの様態の極み。このフェスティバルに参加するすべての人の内においても、それらの感情がたえず往き来しながら影響・共鳴しあえたら──。同類の順応主義など蹴散らし、スタジアムの大声援や勝ち負けなど無縁の領域。<私>はどこから来て、生きてなにを表そうとしているのか。あなたは時代の流れに乗る人か? と、風も真の書物も、ヤマイダレの下から叫んでいます。たとえ少数派であれ、カタチと生命、伝統と前衛、個に宿る全時間が、いきいきと揺籃する身体気象圏。白州の山川草木に、インド、バリの神遊びや江刺鹿踊は、場所の記憶をたずさえてやって来ます。そこにまだ名付けようもない表現行為が合流する。一瞬でも永い、踊り出すような心持ちを求めて、今年も芸能と工作の夏を興します。開始から17年目。心地よいカフェなど新たな場作りをおこなって、皆さんをお迎えしたいと思います。

(事務局長 斎藤 朋)


 

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